私はこの授業で多くのことを学んだ。この授業を履修登録したときはボランティア活動をする講義であると予想していたが、授業が始まってみると毎回ゲストの講師の先生方が貴重なお話をしてくださり本当に充実した時間を過ごすことができた。
この授業を通して学んだことは、何事にも勇気をもって一歩踏み出してみることが大切だということである。講師の先生方は共通して、様々なことを経験することの大切さを話してくださった。私は「中国に留学したい、何かボランティアをしたい」という気持ちを持っていた。しかしそれは"持っているだけ"である。「私は考えや口先だけで何も行動に移していない。このままではいけないのではないだろうか」と考えるようになった。このことに気づかせてくれたのは大橋先生や講師の先生方である。講師の先生方は自分のしたいことを見つけてそれに全力で向き合っている方ばかりだった。だから皆さん目がキラキラしていてエネルギーにあふれていた。また、"夢を実現させる力"にも驚いた。何かに挑戦するとき、この先に何が待っているのかわからないため不安に感じてしまい初めの一歩を踏み出すのについつい躊躇してしまいがちだが、未来をネガティブにとらえて心配するより、とりあえずやってみることが自分を成長させてくれるのだと感じた。自分の意志と努力次第ではどんな未来も切り開いていけるのだ。
また、思いやりの心を持つ大切さも学んだ。中でも印象的だったのが佐藤さんのお話である。ユープロジェクトで特許を取得しているにもかかわらず、それを一切商売にしようとしない姿勢に驚いた。もし特許を商売として利用するとかなり儲かるはずなのに太陽光発電のみで生計を立てているという。自分が佐藤さんと同じ状況だったらお金欲しさに特許を商売として利用するだろう。しかし佐藤さんは一人一人に寄り添い、少しでも力になりたいと考えており、断固として商売化を拒否していた。この姿勢が本当に素晴らしいと感じた。佐藤さんは愛に満ちあふれている。お金を優先しがちで何事も競争して自己利益をあげようとする現代社会の中で、佐藤さんのような真のやさしさを持っている人は少ない。だからこそ私たち大学生が佐藤さんのお話を聞いたうえで意思を受け継いでいかなければならないと感じた。この佐藤さんの姿勢こそが、ボランティアのあるべき姿勢である。自分のしたことで救われる人がいることを心から嬉しいと感じ、人のためならどんな労力も惜しまない。これはなかなかできないことだ。この授業を通して、少しではあるが佐藤さんの姿勢に近づくことができたと感じている。
また、もう一人印象に残った先生は、鳴門で炭職人をしている渡辺さんだ。渡辺さんからは生きる力・パワーを頂いた。渡辺さんは何事にも恐れず進んでいく好奇心旺盛な方だ。炭に魅力を感じ、今では炭を使って様々なことに挑戦なさっている。課外活動の一環して渡辺さんの家を訪れた際、たくさんの炭を使ったアイディア性あるものに驚いた。海辺の砂浜に鳴門金時を植えてみたという渡辺さん。普通なら「海水も混じった砂で農業なんて無理だろう」と考えてしまう。しかし渡辺さんは「ここには草がこんなに生えていて植物を生かす力があるはずなのに、どうして農業ができないと言い張れるのか」とおっしゃっていた。私は渡辺さんの考えに驚いた。既成概念に左右されず自分のなかに来るワクワクした感情を大切にする渡辺さんに非常に刺激を受けた。周りの目ばかり気にして生活していた私にとって、渡辺さんはエネルギーと自信と好奇心に満ちあふれており太陽のような存在のように感じた。渡辺さんも何事にも挑戦することの大切さを語っておられた。「石橋は叩かずして渡る」とおっしゃっていた。本来は「石橋を叩いて渡る」という言葉で、用心の上に更に用心を重ねて行動するという意味である。しかし、渡辺さんは先のことをあれこれ心配しても仕方ないという考えを持っておられた。渡辺さんのように、自分の気持ちを大切にして様々なことに挑戦できれば非常に実りある大学生活になるのではないかと感じた。
このように、この授業ではボランティアに関することだけではなく、多岐にわたるジャンルのお話を聞くことができた。その分学びも大きかった。死に物狂いで受験勉強をし、やっとの思いで大学に入学できたものの、目標を見失ってしまいダラダラと生活していた私にとって、この授業は刺激の連続だった。今まである程度まじめに生きてきた私だが、もう少し感情的にアクティブに生きるのもありなのではないかと考えるようになった。私は自分の世界を広げたい。それには"経験"がカギになる。この授業で得たパワーは私にとって、ものの見方を変えるきっかけとなった。今は前の私よりも積極的になれたと思う。自分自身を成長させてくれた先生方に感謝している。良い会社に就職して将来安定した生活を送ることだけが全てではないと学んだ。何かを犠牲にすることになっても自分のしたいことに向き合うことは素晴らしいことなのだと、講師の先生方のきらきらした目から感じ取ることができた。この授業で学んだ"挑戦することの大切さ"や"やさしさ"を忘れずに、周りの人々と自分を大切にしながら様々なことに挑戦していきたい。
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